東三河懇話会について
東三河懇話会は、会員相互の交流、親睦を図り、東三河地域の持続可能な発展に寄与することを目的としています。
会長挨拶
令和2年1月から国内で発生した新型コロナウイルスは、私たちの生活と同時に経済活動にも大きな影響を与えており、その収束は長期化の様相を呈しています。東三河地域も例外ではなく、飲食業やホテル業のみならず、自動車産業にも大きな影響を及ぼしています。
このような中、我が国の人口減少や高齢化は着実に進んでおり、高齢者人口は2040年頃にピークとなると推測され、こうした社会変容は過疎地のみならず都市部でも着実に進展し、しかも偏在化することによって、地域づくりの進め方も大きく変わっていくことが考えられます。一方、ICT等のイノベーションは着実に進んでおり、今後サービスが開始される5G等により、IoTやAI等の利用領域が一層広がり、これまで難しかった地域社会課題の解決において、新しい光が見えてくることが期待されています。
こうした社会情勢は、地域の社会・経済のリスク管理に大きな課題を提議していますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、働き方(テレワーク等)や医療の仕組み(オンライン診療等)等では、新しい取り組みが加速的に進展しています。このように我が国が、そして地域が危機的な状況にある今だからこそ、広域での多様なセクターの連携により、様々な地域リスクを最小化し、暮らしやすさや幸福感を感じられる地域づくりを進めていく転機であるとも言えます。
今年度は、こうした背景を踏まえ、「withコロナ」を前提とした産学官民交流事業の運営と双方向コミュニケーションの促進、東三河の将来を見据えた広域連携事業の開拓、ホームページ等を活用した情報発信力の強化と会員サービスの充実、東三河の将来の地域づくりを睨んだ新しいネットワークづくりなどについて、試験的な取り組みを行いながら、未来を志向する「東三河懇話会」としてスタートいたします。
変化が激しく先を見通せない状況が続いておりますが、会員の皆さまとの結束力を更に高めながら、この東三河が、地域内外の方々から住みたい、訪れたい、学びたい、働きたいと感じていただける「生活の都」となるよう努力いたす所存ですので、倍旧のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
東三河懇話会
会長 神野 吾郎
事業内容
■より良い未来を目指します。
東三河地域の持つ可能性を開拓し、真に豊かな未来に向けた、持続可能な発展を目指す民間団体です。 東三河を拠点とする企業・大学・地方自治体・NPO等が、立場を越えて語り合う交流の核として、 多彩な活動を展開しています。 環境問題、経済、文化、街づくりなど、地域を支える『物』『こと』『プラン』を多角的な視点でとらえ、“豊川流域圏の形成~東三河は一つ~”を合言葉に、優しさと活力あふれる東三河の創造を目指します。
■界を越えて、未来を語ります。
各種例会、講演会活動、視察等を通じて、 地域及び国内外の状況を的確に把握するお手伝いをいたします。 さらに、産学官が一同に会する交流会など対話の場を設け、 未来について考えあい、語り合うことで、より良い地域づくりへの産学官交流・連携を推進します。
≪会員交流・産学官連携のための事業≫
・ 東三河8市町村長を囲む新春懇談会
・ 東三河産学官交流サロン
・ 東三河午さん交流会
・ 道路・港湾等に関する説明会・講演会
・ 国内視察会
・ セミナー・シンポジウム等への協力
■地域を繋ぎ、可能性を育てます。
東三河全域および三遠南信エリアにおけるソフト・ハード両面の基盤整備推進をサポートします。 市民生活を支える道路、港湾、ネットワーク等各種インフラの充実促進、環境保全活動への協力、 地域連携の促進、文化・スポーツ事業への協力などを通じ、 人と自然、そして産業が調和した新しい地域づくりを追求します。
≪地域づくりのための事業≫
・ 東三河広域経済連合会・東三河広域連合との連携
・ 三遠南信地域連携の取り組み
・ 環伊勢湾・三河湾地域連携の取り組み
・ 広域幹線道路網等の整備促進提案への取り組み
・ 穂の国森づくりの会への支援
■未来を見つめ、情報を発信します。
個性と魅力ある東三河の発展を考えます。 地方の自主・自立を追求し、地域の特色を活かした、人と自然が共生する地域社会のあり方を提案します。 実現に向けた調査・研究により、具体的な構想を構築。地域へ、日本へ、世界へ向けて情報発信していきます。 また、地域としての国際性の育成を意識し、 東三河を拠点とした独自性ある国際交流に取り組みます。
≪地域構想・国際交流に係わる事業≫
・ 国際自動車コンプレックス計画の推進
・ 国際フォーラム等への協力
・ 会報『MIKAWA-NAVI』の発行
設立の経緯とこれまでの主な事業
本会は、昭和43年10月15日、前身の「東三河産業開発連合会」の 理念を継承し、その機能を拡充すべく、企業、個人ならびに地元自 治体、経済団体を糾合し設立されました。以来“豊川流域圏の形成~東三河は一つ~”を合言葉に、地域づくりのためのシンクタンク として、また情報センター、あるいはコミュニケーションセンター として活動してまいりました。
昭和46年に開始された「4市長を囲む新春午さん会(現在は、東 三河8市町村長を囲む新春懇談会に改称)」は、東三河の広域自治連携の重要性を問い続ける当会の代表的な事業であります。
昭和58年4月に地域シンクタンク(社)東三河地域研究センター(平成24年に公益法人化)を設立し、調査研究機能を分離・拡充しました。また、昭和51年に開学された「豊橋技術科学大学」 の技術シーズを地域の科学技術振興に役立て、かつ直面する地域諸課題について各界での共有を促す目的で、昭和59年11月に第1回「東三河産学官交流サロン」を開催しました。その交流サロンも35年、413回を数え、東三河の産学官交流の先駆けと自負しているところであります。
昭和63年には、設立20周年事業として“新しい生活の都”づくりをめざす「東三河2015」構想を 発表し、「生活の都東三河会議」を提唱、また平成10年から、三河港臨海部に国際的な自動車産業集 積を目指す「国際自動車コンプレックス計画」(豊橋市立案)を受け、民間の立場から具体的に検討 する「国際自動車コンプレックス研究会」を本会内に設立、セミナー、シンポジウム、先進事例視 察などを通じ、研究・交流活動を続けております。
平成17年の「愛・地球博」の地域連携イベント「穂の国森林祭2005」の成功を受け、その理念 を継承する形で「東三河流域フォーラム」を設立し、上下流の交流・連携を通じて、流域循環型社 会構築に向けた世論醸成に努めてまいりました。 平成30年10月、設立50周年の節目の年を迎えた本会は、多くの会員の皆様ご出席のもと設立50周年の記念式典を開催いたしました。
先の見えない厳しい時代ではありますが、この地域が持続可能なバランスある発展を続け、域内の「産学官民」連携がこれまで以上に促進されるべく、今後も活動を進めてまいります。
東三河懇話会の歩み
西暦(和暦) | 内容 |
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1956年(S31) | 東三河産業経済研究所(豊橋商工会議所内)新設 |
1960年(S35) | 東三河産業開発連合会(本会の前身)創立 会長 神野太郎 東三河産業開発協議会((株)総合開発機構の前身)創立 会長 藤川一秋 |
1962年(S37) | 「第1次マスタープラン」発表 |
1963年(S38) | 「第2次マスタープラン」「東三河観光開発基本構想」 工業整備特別地域の指定 4市7町 三河港漁業補償スタート 昭和42年解決 |
1964年(S39) | 工業整備特別地域指定 三河港重要港湾昇格 |
1968年(S43) | (株)総合開発機構 設立に携わる |
1968年(S43) | 東三河開発懇話会 設立 会長 神野太郎 |
1969年(S44) | 東三河産業開発連合会 解散 |
1971年(S46) | 4市長を囲む新春午さん会 開始 〔S57より東三河4市長4郡町村会長を囲む新春懇談会に改称〕 |
1973年(S48) | 東三河ビジョン研究会 東三河未来像計画調査特別委員会 |
1975年(S50) | 「東三河づくりへの提言」発表 |
1975年(S50) | パーク委員会を組織し、「豊橋、御津地先の公園計画に関する提言」を提出 |
1976年(S51) | 交通体系研究会 地域研究会 豊川水系研究会 豊橋都市再開発研究委員会 |
1976年(S51) | (豊橋技術科学大学 開学) |
1977年(S52) | 三河港研究会 |
1978年(S53) | スポーツ緑園都市研究委員会 神野地区研究委員会 |
1980年(S55) | 卒論研究発表会 開始(豊橋技術科学大学のちに愛知大学も参加) |
1981年(S56) | 豊川親水機能研究会 |
1982年(S57) | 東三河地域問題セミナー 開始 |
1982年(S57) | 「ベイシティ・コンプレックス2001構想」発表 |
1983年(S58) | (社)東三河地域研究センター 設立 理事長 神野太郎 |
1983年(S58) | 新産業環境研究委員会 |
1984年(S59) | 本会会長 牧野新二 研究センター理事長 神野信郎 |
1984年(S60) | 「東三河ハイテクエリア構想」発表 |
1984年(S59) | 東三河産学官交流サロン 開始 |
1985年(S60) | 産学共同検討委員会 |
1986年(S61) | 本会会長 神野信郎 |
1986年(S61) | 東三河2015構想策定委員会 発足 |
1986年(S61) | サイエンス・クリエイト21計画策定委員会 発足に携わる |
1987年(S62) | (財)東海産業技術振興財団 設立 田中精一理事長 |
1988年(S63) | 「東三河2015構想~新しい生活の都づくり」発表 (設立20周年) |
1989年(H1) | 三河湾開発保全研究会 発足 |
1990年(H2) | (株)サイエンス・クリエイト 設立に携わる |
1990年(H2) | 東三河地域情報化研究会 発足 |
1990年(H2) | 生活の都東三河会議 発足 |
1990年(H2) | 生活の都21懇談会 発足 |
1990年(H2) | 東三河早朝交流会 開始 |
1990年(H2) | 東三河道路サミット(1時間交通圏) 開催 |
1991年(H3) | 東三河交流フォーラム 開始 |
1991年(H3) | 豊橋日独協会 設立に携わる |
1991年(H3) | 「あすの三河湾を創る」 研究報告書発表 |
1992年(H4) | 三河港海洋利用研究会 発足 |
1992年(H4) | 東三河19市町村プロジェクトマップ作成 |
1994年(H6) | 「海浜環境都市構想」 発表 |
1994年(H6) | 豊橋臨海部整備基本計画 調査に携わる |
1995年(H7) | 「国際自動車コンプレックス計画」提案に携わる |
1995年(H7) | 東三河幹線道路整備計画研究会 |
1997年(H9) | 穂の国森づくりの会 設立に携わる |
1998年(H10) | 国際自動車コンプレックス研究会 発足(設立30周年) |
2000年(H12) | 東三河午さん交流会開始 |
2001年(H13) | 東三河懇話会に改名 |
2002年(H14) | 穂の国森林祭2005 設立に携わる |
2002年(H14) | 「東三河流域政令市構想」 発表 |
2003年(H15) | 「東三河広域自治研究会」 発足 |
2004年(H16) | 東三河産学官交流サロン 第240回(満20年)開催 |
2006年(H18) | 東三河流域フォーラム 設立 |
2008年(H20) | 東三河自然環境ネット 設立 |
2012年(H24) | (社)東三河地域研究センター から (公社)東三河地域研究センター へ移行 |
2014年(H26) | 東三河産学官交流サロン 第360回(満30年)開催 |
2015年(H27) | 本会会長 吉川一弘 |
2018年(H30) | 設立50周年記念式典 開催 |
2019年(R元) | 「東三河懇話会50年史」発刊 |
2020年(R2) | 本会会長 神野吾郎 |
定時総会資料
東三河懇話会の定時総会資料を掲載いたします。
令和2年度 定時総会資料 [2020年6月25日]
・令和元年度 事業報告 /令和2年度 事業計画
令和元年度 定時総会資料 [2019年6月21日]
・平成30年度 事業報告 /令和元度 事業計画
平成30年度 定時総会資料 [2018年6月12日]
・平成29年度 事業報告 /平成30年度 事業計画
平成29年度 定時総会資料 [2017年6月14日]
・平成28年度 事業報告 /平成29年度 事業計画
平成28年度 定時総会資料 [2016年6月14日]
・平成27年度 事業報告 /平成28年度 事業計画